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オリーブの木@光が丘

オリーブの木@光が丘この店に最後に行ったのは二〜三年前だったと思う。

その時も何ヶ月かぶりかで訪れたのだったけど、メニューを開いてびっくり。
選べる選択肢の無いしょぼいメニューでがっかり。
味も麺も何の輝きもなく、非常に落胆した。
とくにこの店の売りは生麺(食感はもちもちで、実際美味かった)であったはずなのに、その時食べたそれは「何これ?」ってレベルだった。
で、それ以来足が遠のいていた。

もともと[オリーブの木]に入ったのは、かれこれ二十年ほど前にオープンした吉祥寺店であった。
何気なく訪れたその新しい店で食べたパスタ(確かほうれん草のアーリォ・オーリォだったと思う)の美味さは、若き日の私には衝撃的な味だったなー。
また、当時としては珍しかった卓上のポットに入った粉チーズの美味さにも驚かされた。
おろしたてのものだとこうまで味が違うのか、と目から鱗の落ちる思いだった。
何年か経って、卓上の粉チーズが市販のものになってしまった時にはひどく残念に思ったものである。

ちなみに、私が時々作る[カレースパゲッティ]の原型は、実はかつてこの店で出していた[若鶏のカレースパゲッティ]だったりする。
あれは本当に美味かったなぁ。
その味の再現に何度も挑戦したけどどーにもならなくて、試行錯誤の末、全然違うものになってしまったりしてるけど。

で、今夜食べたのは[こだわりベーコンとほうれん草のアーリォ・オーリォ](¥980)。
かつて、私が初めてこの店で食べたのと同じメニューだ。

何より安心したのは生麺のもちもち感が戻っていたこと。
これは嬉しい。
この店の麺は本当に好きだったから。
また「こだわり」と名乗るだけあってベーコンが美味い。
以前ほどではないけれど、少なくとも素直に「美味い」と言えるものが出てくる店に戻ってくれた事が嬉しかった。

それから、おどろきだったのは粉チーズがポットで出てきたこと。
この復活は本当に嬉しかった。

お値段が高めに感じたのは、最近の材料の高騰を考えればいたしかたがない、と言ったところか。
可能性はあるのだから、がんばってほしい店である。 

by mtfeather | 2008-07-27 23:59 | お食事処  

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