紙を作る

通常、原画は[スタンダード]と呼ばれる紙に描く。
[スタンダード]というのは正しくは[スタンダードフレーム]と言って、テレビなり劇場のスクリーンなりのフレームの縦横サイズに合わせた縦横比の枠組みの事で、これに合わせた作画用紙(動画用紙とも言う)を一般に[スタンダード]と言う。
アニメのほとんどのカットはこのスタンダードの紙に描かれたりするわけだけど、アニメももちろん映像作品だからカメラワークの絡んでくるカットもある。
カメラを縦に振ったり横に降ったり、寄ったり引いたりで使う紙のサイズも違ってくる。
すなわち、PANがあれば横や縦に長い紙が必要になるし、T.UとかT.Bなどがあれば大きいサイズの紙が必要になるのだ。
会社によっては、縦長の紙も横長の紙も、もちろん、大きいサイズの紙も用意されていて、しかもタップ穴([タップ]とか[タップ穴]がわからない人はこちらのサイトが参考になるはず)までちゃんと開いていたりして、願ったりかなったりだったりするわけだけど、私みたいなフリーランスで会社にも出ない人間にはそうもいかなかったりするわけで。
手元にある紙をテープで貼りあわせて完成、というわけではなく、タップ穴も必要だから(もちろんタップ穴開け機なんかも持っていない)、それも貼りあわせて…
サイズも大きくなるからもう、ばっさばっさと紙をひっくり返しながら貼りあわせる。
たいていの場合、必要な枚数を作り終える頃にはもう、ぐったり。
うんざりした気分で煙草に火をつけちゃったりする。

で。
前振りが長かった。

この作業が私は大嫌い。
とにかく絵を描きたいのに絵を描く準備に時間を取られてしまうのが辛い。
映像業界のご多分漏れず、少ない時間の中で絵を描こうとしているところでそれ以外の作業に時間をとられるのが、私にとってはものすごいストレスになるのだ。
なにより、コンテから受けたインスピレーションが紙を作っている間に逃げて行ってしまうように思えてしまって、それが堪らなく嫌、だ。

ええと、誤解されると困っちゃうな。
カメラワークのあるカットが嫌なのではなくて、紙を作るのが嫌。
なんとかならねぇのかなー、と思いながらも、何ともならないのがなんとなく、感覚で、わかっちゃったつもりな自分も嫌。

物わかりがよくなったフリののような気がして。



時間切れ。
推敲できずの書きっぱなし、御免。
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by mtfeather | 2008-08-18 23:59 | アニメのこと  

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