先月、思い立って旧作の『あしたのジョー』を見ていたのですけど。
通して観たのは恐らく70年代後半の再放送以来、だと思う。
まー、いろいろ発見があって面白かった。
中でも第一話のファーストシーン。
ドヤ街に辿り着くまでのジョー。
そのシチュエーションが、私が愛してやまない『あしたのジョー2』の後期オープニング「Midnight Blues」と同じであった…!
思わずモニターの前でずっこけて乗り出してしまった。
だから夢の島みたいなところを歩いていたのかー、って納得。
作画的には荒木さんの作監は一目瞭然。
杉野さんと金山さんのは見分けがつきにくい。
基本的には話数ごとの担当だったと思われるけど、混在しているときもあったりして、見ているこっちも混乱。
なんとなくの印象で言えば、子供の頃にアニメの『あしたのジョー』の絵として認識していたのは、金山さんのものだったのかも。
もちろんインパクトのあるのは荒木さんが一番であった。
杉野さんはまだ独自の路線前夜、といった感じなのかなぁ。
とは言え、後の杉野節を思わせる絵も随所に見られる。
なにもかもが印象だけなのでつっこまれたら困る。
前夜、という意味では出崎さんの演出も同様か、と。
まだ、スローモーションも、カメラワーク×3回も、ハーモニーも、もちろん入射光もない。
どこらへんからあのスタイルは確立されたんだろ。
力石の「1ラウンド、じゃねぇ。1分だ」の演出は、意外とあっさりだった。
もっともったいつけてたような気がしてたんだけど、脳内補完されていたらしい。
プロになってからの力石戦は、のちに『ジョー2』第一話でリメイクされたカットと比較できて楽しい(見る側は気楽である)。
とくに作画側のカットに対する理解度の成長がよくわかる。
当時はこんなふうにしか描けなかったんだよなー、みたいなのが感じられる。
もちろん、私が一方的に感じてるだけで、当の杉野さんがどう思っていたかなんてのはわからない。
会ったこともないし。
力石戦後、復帰したジョーのリングでのアレの演出は、『ジョー2』でのものとさほどの差はないものであった。
まぁ、放映時間帯がお食事時のことも考えれば、できる表現はアレが精一杯だろーし、限界ギリギリだったと思う。
…ギリギリ、かなぁ。
子供の羽山さんはテレビの前で「ゲロ吐いてるー」なんつって大騒ぎしていたと思う。
みんなそんな反応してたんじゃないのかなー。
その後ろで親はしかめっつらをしてたにちがいない。
てな感じでカーロス登場までは、観た。
でも、さすがに連載と同時j進行。
それをわかった上でも、テンポが冗長になってきて、観るのがしんどくなってきちゃった。
実際、子供心にどさ回り時代のジョーとか好きになれなかったし。
確認のために最終話まで完走したい気持ちはないわけではないのだけど…
個人的には力石戦後は『ジョー2』にシフトしたい気分でいっぱいいっぱい。
で。
『宝島』見始めちゃった。
当時、途中脱落してしまったので、新鮮な気分で楽しんでます。
何を今さら、を承知で言わせてもらえば、オープニング、エンディングが絶品。
オープニングのイントロのなんとワクワクすることか!
羽田健太郎、天才!
シルバー出てきた。
超面白い…!